幹細胞治療
- Stem-cell Therapy -

幹細胞を利用した再生医療

体性幹細胞やES細胞、iPS細胞といった幹細胞の研究は、再生医療において大きな注目を集めています。さまざまな細胞に分化し、増殖する能力は、アルツハイマー病や脊髄損傷など、難病治療に効果が期待されています。
そのため、癌抑制遺伝子を使用した遺伝子治療や免疫細胞(リンパ球など)を使用した細胞治療の研究が行われています。



 
  

幹細胞とは

  

人間の体は約60兆個の細胞からできていますが、その始まりは1個の受精卵です。1個の受精卵が細胞分裂を繰り返して数を増やし、その過程でさまざまな機能を持った細胞に分化していきます。このように、多種多様な細胞を作り出す能力=分化能と、同じ能力を持った細胞に分裂できる能力=自己複製能を備えた細胞を、「幹細胞」といいます。
そのため、癌抑制遺伝子を使用した遺伝子治療や免疫細胞(リンパ球など)を使用した細胞治療の研究が行われています。

分化能と自己複製能を備えた幹細胞は、再生医療での利用に大きな期待を寄せられています。中でも、胚(受精卵)から培養して作製される「ES細胞」、体細胞に遺伝子を導入して作られる「iPS細胞」、そして人間の体にもともと存在している「体性幹細胞」の研究が進んでいます。


  
  

普及・発展する再生医療

自己由来の幹細胞

  

体性幹細胞は、元から体の中に存在する細胞を使うため、治療に応用しやすい幹細胞です。その代表格である “間葉系幹細胞”は、心筋細胞や筋細胞、神経細胞、血管内皮細胞など、異なった組織や細胞に分化することができます。



再生医療の進化と可能性胞

  

近年、特に注目が集まっているのが、”脂肪由来”の間葉系幹細胞です。採取可能な量が限られている”骨髄由来”のものと同等の能力を持ち、かつ大量に確保することができる点が、再生医療の普及・発展に大きく寄与するものと考えられています。アルツハイマー病や脊髄損傷、変形性膝関節症、自己免疫疾患など、難病治療に応用するため臨床研究が進められており、大きな可能性に満ちた分野といえます。


  
  

幹細胞治療の流れ

  

本治療は、脂肪由来の間葉系幹細胞を用いて行います。患者本人から採取した脂肪の中から幹細胞を分離して、一定期間培養し、一定の量を確保した後に静脈投与を行い、治療に役立てるものです。患者自身の幹細胞を用いるため、免疫拒絶反応がなく、感染症の問題が少ないといわれています。



1.お申し込み

  

担当医師から本治療の詳細な説明を行います。自由意思により、同意書に記入・捺印していただいた場合のみ、本治療を行います。


  

担当医師から本治療の詳細な説明を行います。自由意思により、同意書に記入・捺印していただいた場合のみ、本治療を行います。




2.血液検査

  

血液を採取して、血液・生化学検査とウイルス・細菌検査を行います。検査結果で病原体感染が認められた場合、本治療の実施は不可能となります。


  

血液を採取して、血液・生化学検査とウイルス・細菌検査を行います。検査結果で病原体感染が認められた場合、本治療の実施は不可能となります。




3.脂肪組織の採取

  

局所麻酔を行った上で、腹部・臀部等から脂肪組織を採取します。幹細胞の培養に必要な血清成分を採るために、手術前には採血を行います。




4.幹細胞の培養

  

採取した脂肪から幹細胞を分離し、約3〜6週間かけて培養・増殖します。培養・増殖はGMP水準 (※)の衛生管理下で行います。
(※)薬事法で定められた医薬品・医薬部外品の製造管理と品質管理に関する基準




5.幹細胞の投与

  

培養・増殖した患者本人の幹細胞を、点滴または注射にて投与します。場合によっては、数回に分けて分割投与する可能性もあります。




6.予後診断

  

治療効果の判定や、身体に異常が起きていないかどうかを確認します。

別途費用は発生しますが、ご希望によって、採取した幹細胞を保存し、次回治療に生かすことも可能です。

  

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